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ECサイトにクレジット決済は必要か

ネットショッピングの決済方法の約半数はクレジット決済と言われています。そこで、ECサイトを運営するにあたって、このような意見も耳にします。

「クレジット決済を設けていないから売れにくい」
この意見、皆様ならどう考えられますか?
私は正解でもあり、不正解でもあると思います。とても曖昧な返答のように感じられますが、このお客様のサイトを見た事もなく、そして商品内容や運営方法も知らないからなのです。ネットショップの売上向上には、必ず複合的な要素が存在します。

正解といえる理由として、お客様の心理を考えると「銀行振込」だけでは不安もあるし、オンラインバンキングを利用されていない方は、振込に行くのが面倒だと考える場合もあるでしょう。
そこで代金引換という発送方法を導入していく事で、この問題は回避されます。しかし代金引換には手数料がかかります。多くの場合、お客様に別途ご負担いただくようになっています。
ではクレジット決済はどうでしょうか。決済会社は商品価格の数パーセントを手数料として設定しています。通常は5%前後ですが、多くの場合は店舗が負担しています。

仮に代引の手数料を気にされるお客様が多いターゲット層ならば、お店側で負担してあげれば、手数料の割高感は解消されます。手数料お店負担という点では、負担額こそ違いますがクレジット決済と同じです。
さらに多様な決済方法を望む客層が多い場合には、クレジット決済、コンビニ決済、電子マネー等、多くの方法が使える決済を導入していくべきだと考えます。

不正解という理由は、「クレジット決済が出来ない売れにくい」と原因を絞っている事に問題があります。
売上の向上が図れない原因として、商品価値(希少性等)、価格、商品の説明、お客様のメリット、商品の写真、サイトの見やすさ、商品陳列の分類、お店の応対能力(メールや電話でのフォロー等)、様々な原因の中から探っていくべきです。
焦らずにゆっくりと一つずつ原因を解明していく事によって、ネット販売に向く商品なのか、それとも別の販路を作るべき商品なのかが見えてきます。

皆様の目的は何であるかを考えてみませんか。
・ お店の商品を販売したい
・ 商品をネットで販売したい

これは似た表現に見えますが、全く違った目的です。根本的なところから見直していく事も、成功への近道かと思います。
ネット販売は簡単に儲かるのではなく、実店舗を持つよりも簡単に導入(開業)できるだけなのですから。

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