「ネット販売なら簡単に商売できるよ」
このような会話をよく耳にします。別にこれに反論する事もしませんし、特に私がその場で意見を述べる事もありません。
しかしこの語録を読んで下さっている方には、誤解のないように私見を述べさせていただきたいと思います。
「簡単に商売は出来ても簡単に儲けられません」
ネットで商売と言っても様々な方法と種類があります。
・ 広告で稼ぐ(ワンクリック課金など)
・ 紹介手数料で稼ぐ(アフィリエイト)
・ オークションに出品する
・ モールやレンタルショップで稼ぐ
・ ECサイトを開設して運営する
オークションや広告、アフィリエイトは手軽に始められるサイドビジネスに良いでしょう。しかし、手軽に始められるサイドビジネスというだけで、簡単に儲かるサイドビジネスではありません。実際、これら広告やアフィリエイトをアルバイト感覚にして、納得いくだけの小遣いを稼げている人は数%にしか過ぎないという現実があるからです。
本格的に商売をしたいという方が、モール出店やECサイト運営をしていくためには、資金とノウハウが必要になります。さてそのノウハウとは何か。
「商売のノウハウではなく、ネット販売の知識と経験」
商売のノウハウは、取り扱う業者様(つまりは運営者)が一番心得ているはずです。仮に私に物品販売の営業ノウハウを教えてくれと言われても、経験がないので分かりません。しかしネットで物を売るためにはどうすればいいかとなれば話は別です。
「物を売る」ではなく「ネットを使って」という条件が付きますから。
そしてその手法は気になるところですが、どこでも企業秘密だと思います。当然私も語録を通じて全公開することはありません。
その中でも言える事は、「ネットショップでどうやったら売れる?」という事を考えるだけでなく、その商品をお客様が購入した際に、お客様にとって「どのような良い事があるのか」を訴えていくべきだと考えています。
また通販という形式の中で、扱いやすい商品と扱いにくい商品があります。その辺りも検討していく事が必要です。
通常のお店同様、サイト運営者は自分で試行錯誤しながら商売を続けていかなければいけません。簡単に始められるネット販売は簡単に止めれるので、開設と閉鎖の繰り返しが信用力の低下にも繋がっているのでしょう。
ショップ開設の際には、長期スパンで準備しておく覚悟がなければいけません。