近年のビジネスシーンにおいて、よく使われる言葉「コンサルタント」。
実際「私はコンサルタントです」と言ってしまえば、なれてしまうというのが実情でしょう。ではどこを見て良し悪しを判断していけばいいのでしょうか。特にWebコンサルタントとしての価値を考えてみます。
・Webに対するノウハウを持っているか
・サイトの制作知識やプログラムの知識が豊富であるか
・SEO対策に秀でているか
たぶん違います・・。
上記は制作側に付いた発想ですが、本来のコンサルタントという立場で考えた場合、お客様側に立って考える事を優先すべきだと考えます。
・業績アップのための宣伝効果を提案できるか
・商品紹介に対する工夫を提案できるか
・コンバージョン率を上げる事を目的としているか
・SNS等と連携して可能性を広げる方法を提案できるか
これが正しい答えだと思いますね。
前者では、Webに対するノウハウという漠然としたものは携わっている者ならば誰もが持っています。そしてサイト制作やプログラム、そしてSEO対策は過程に過ぎないということです。
最終的な企業側(クライアント)の目標は、ホームページを使って利益を上げる事または経費を削減する事になります。
そのための最善策をクライアントと共に考え、答えを導き出していく者こそ「コンサルタント」ではないかと考えています。
私に相談される事案は、いつもお客様に答えがありません。これは当然の事です。答えが無い、見付けられないから相談される訳で、分からない事が普通です。
そこから一緒に「こうやっていけばいいんじゃないか」という答えを導き出していく事がコンサルティング業務なのです。
しかし一番困る相談は、お客様自身にビジョンがない場合です。目指す所が見えなければ、私もどこに向かって答えを探っていけば良いのかが分からないのです。
漠然とでも構いませんので、こういう感じになればいいなと運営していくための最終的な理想を描いて下さい。そこに向かって様々な方法を検討していく中でこそ良い案は出てくるものです。
船長は経営者様です。進路が分からない船は海の上をウロウロするだけで、そのうち船員も船も疲労感一杯になって沈みます。
目的地は間違えても構いません。未開の陸地を目指してしっかり舵取りする事が船長である経営者様の役目です。我々コンサルタントは、その船長の暗号のような指示を具体化して、船を動かす役目を果たします。
思い描いた陸地と違った場合には、再び海を渡ればいいだけなのです。