「IPアドレスとDNS(Domain Name Systems)」
以前にも記載しましたが、ホームページという物は全てIPアドレスで管理されたサーバー内に保存されています。
「000.000.000.000」・・最大12桁の数字の並びが違う物で、世界共通の番号です。現在43億個ありますが、足りなくなっていく可能性は大いにあると考えられます。
HP自体にIPアドレスが付与するわけではなく、サーバーやPCにIPアドレスが付いています。このIPアドレスはネット界での「識別番号」という事になります。
しかし、我々人間の目でこの羅列した番号を覚えるのは難しいですね。例えば電話番号帳に番号だけが並んでいるのと同じ状態です。
普通は名前を入力して管理していると思いますが、HPもこれと同じように名前で管理したいと思いませんか。
そこで名前で管理するために我々が使用している物・・そう、ドメインです。
これなら人間の目で見て、番号よりは分かりやすいですよね。しかしコンピューター、サーバー、ネット網をIPアドレス(識別番号)とドメイン(名前)がバラバラになっていては分かりづらいので、全て正引き、逆引きで検索できるシステムが必要ですね。
この番号と名前を紐付けする役割・・これがDNS(Domain Name Systems)です。
1、見る人がドメインを打ち込む
2、DNSがドメインをIPアドレスに直す
3、IPアドレスの持つサーバーへ移動
4、目的のHPをPCへ送る(ダウンロード)
5、ホームページが閲覧できる
サーバー内には複数のHPが入っている事が大半です。共用サーバーと専用サーバーの違いですね。ここで疑問に思われますかね。
「共用サーバーで100人で使っているとしたら、IPアドレスの数は?」
基本はサーバーごとにIPアドレスが一つ付与させますから、100人で一つのIPアドレスを共用している事になります。(例外のサーバーもあります)
IPアドレスとは外部(ネット網)へ繋がる玄関口で、この場合は玄関が一つで中で100個に分裂させているという事になります。
これは外部へのグローバルIPアドレスとは違い、内部で振り分けるプライベートIPアドレスになります。
当然IPアドレスが一つ付けば自由度は上がりますが、料金も高くなる。これが共用サーバーの仕組みです。
皆でIPアドレス(玄関)を共用すれば料金は安く抑えられますが、容量(アクセス負荷)の大きなサイト・・つまり扉の大きさギリギリの出入りをしている人(サイト)がいれば、他の人(他サイト)が出入りできませんね。
これがアクセス負荷の高いサイト(例えばチャットやゲーム)を制限する理由です。皆で分け合って使うために、アクセス負荷がかかるサイト運営は格安の共用サーバーでは難しいという事になります。
大容量の安定稼動を目的とするならば、IPアドレスが付与されるサーバー、または共用ではなく専用サーバーでの運用を考える必要があります。